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中村勘九郎襲名記念公演

博多座二月歌舞伎 中村勘九郎襲名記念公演
初日に昼・夜の部を連チャンで見てきた
博多座に行ったら、ホテルオークラスパークリングワインを入場と同時に買って、開幕前に飲むのがお約束
今回はロゼが新たに出てて、これも美味かった♪
スパークリング500円、スパークリングロゼ600円なり

演目の合間に休憩時間があるので、そこでご飯を食べるのが一般的
今回は昼だったら「吹雪峠」と「身代座禅」の間、夜は「口上」と「義経千本桜」の間だね
博多座に入ってからもお弁当売ってあるけど、大混雑するんで私はもっぱらコンビニとかで軽食買っていっとります
会場に入ったら廊下に貼ってある上映時間はチェックしとくべき

そんで舞台はというと、昼の部:約4時間、夜の部:約4時間45分
昼の部はどちらかというと面白い系、夜の部は悲しい系のお話

昼の部の「身代座禅」は、初めて見ても楽しめる演目だと思う
浮気相手に会いに行ってたのがバレた後の奥方とのやりとりきたら、もーー大笑い
あの仰け反りながらコケル演技はたまらん!!これは何度見ても面白くて好きな演目

「吹雪峠」は、おえん・直吉夫妻と直吉の弟分、助蔵の話
おえんと助蔵がいい仲になってしまい駆け落ち、お寺(?)へお参りに行った帰り道吹雪にあってしまい、運良く見つけた山小屋での話
その山小屋に偶然直吉が来て命が危なくなった時、人間の本性がばらされる

「河内山」は数寄屋坊主の河内山宗俊が質屋の娘を奪還するお話
何も善意から娘を取り返してやろうというのではなく、お金のためだったりする
正体がばれた後の啖呵の切り方や、奉公先家臣の機転なんかがいい感じ

夜の部は襲名記念の「口上」がある
これは主要な役者さんが、襲名する人を宣伝(?)というかご紹介するところで、一人一人色んなエピソードを交えて勘九郎さんのことを紹介していく

「俊寛」 平家転覆の罪で島流しになっていた俊寛、成経、康頼
赦免になり迎えの船がきたけれど。。。
故 十八代目勘三郎さんの「俊寛」を新橋演舞場で、肉眼でも汗や目の動きがはっきりわかる席から見て、勘三郎さんのとりこになった。。。
あんな迫力ある舞台・素晴らしい役者は他に無いと心底思った
今回の仁左衛門さんの俊寛も素晴らしかった

「義経千本桜」は源義経を討取ろうとする、平知盛・安徳天皇の乳母典侍の局、その他平家家臣のお話
前半は船宿の主人とおかみの姿で義経を騙し、後半は正体を現して戦いを挑んでいく
クライマックスに知盛が大きな錨を自身に巻き付けて、海に飛び込む姿は圧巻!両手を組んで拝む様なポーズから後ろ向きのまま舞台から消える瞬間は息を飲んだね

「芝翫奴」は踊りだけの演目
はぐれた主人を探しまわる姿を面白く踊りで表現してある
細かい足さばきとか見てて楽しかった

多分、今回の舞台を見た殆どの人が思ってるだろうけど、ホントに勘九郎さんが勘三郎さんそっくりになってきてる
声や言い回しなんか、若い時の勘三郎さんってこうだったんだろうなー。。。って感じ
これがマネとかではなくて、彼自身の姿として今後も舞台を続けていって欲しいなー
元々踊りや芝居はとても素晴らしいと思うし、これからも「楽しい」舞台を見せて欲しいと思うのでありますよ

◎観た日:2013年2月2日